ANA国内線【PR】
15 神に見捨てられた 贖罪の山羊
俯いて
只 目を閉じて
視線など感じずに
こころだけ浮いて
魂は やがて宙に浮いて
従いは闇へ続く道 終わりへと誘う

目を閉じて
苦しくなった胸で息を吸って
此の世界に別れを告げ
ただひとつ
雫を落とした


 
きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-11-29 15:16 | きっと不思議な30のお題
14 黒服の理由
見えない振りをしていた。
微かな思い出さえ、絞め殺した。
現実はいつも、靄が掛かったように ぼやけて

此の儘歩いていたら
いつか君に届くだろうか
此の儘歩いていたら
一体何処へ行き着くのだろうか
此処で立ち止まっていたら
誰か声を掛けてくれるだろうか

眼を伏せた
ひとり
乱雑に行き交う人の群れの中で。


 
きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-09-29 07:00 | きっと不思議な30のお題
13 今 明かそう
今日と云う日が本当ならば。
今日と云う日が本物ならば。

裂けた水が
胸に溜まる
此の腕を伝う、過ぎ行く魂。

今明かそう
今日と云う日が本当ならば。
今日と云う日が本物ならば。

明かそう


 
きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-09-29 06:57 | きっと不思議な30のお題
12 言いたかった事が ある
握り潰した 夢の痕
此の手に残るものは
醜い残骸

たったひとつの 願い事
叶えてやれずに 今に着く
声は届かず
流れは来ず
雪深い広間に 覆う夢の痕

決め付けていた
もう叶わないと
わかっていた
逃げているのだと
想いは遠く しかし熱を帯びて
此の胸に宿った儘
明日が来る
今日も夜が明ける


 
きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-09-29 06:55 | きっと不思議な30のお題
11 見え透いた 嘘
其れ以上の覚悟があるのなら
何も言わなくていい
何も聞きたくはない
殺し合いは見たくない

其れが優しさだとでも?
中途半端な優しさは時としてひとを傷つける
貴方は其れに気付いていないのか

わたしには解る
わかってしまう
そんな軽々しく助けたりしないで
わたしの海は深く
沈んでいくのだから


 
きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-09-08 23:52 | きっと不思議な30のお題
10 幼い頃の記憶
眼を瞑る

其処には何があった?

わたしはよく覚えていない

家の二階の、窓の外を見ていた
それだけが何故か
残っている
ずっと
ずっと

気にしないで生きてきたんだ
わからずに
当たり前に
居るとおもってた
でも違かった
居るはずの人間が
居ない時期があったのだ
わたしは覚えていない
クリスマスプレゼントを開ける朝
そのひとは居たし
歯磨きをなかなかしなくて ぐずって叱られたときも
そのひとは居た

今はまた居ない
家に居ない
ただそれだけのことだ
週に一度は家に寄るし
引っ越しも手伝ってくれた
以前より随分穏やかに成った

突然
足音がしなくなった
ベッドに横に成って
わたしはひとりの時間を過ごす
すると聞こえてくる足音
階段を上る音
それは恐怖の音にも聞こえた
寝たふりをしなければ、と
わたしは急いで布団を被った
暫くは階段の足音を聞くだけで心拍が上がった
或る日
ふと
なくなった
音が
なくなった
足音が
消えた
わたしは
足音が聞こえるような気がして
足音が聞こえた気がして
天井を見つめて
其れを待った
でも
階段を上る音も
玄関を開ける音も
無かった
もう
無かった

静けさだけが
漂っていた



きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-09-03 19:03 | きっと不思議な30のお題
09 いつか きっと
また会える?
信じてもいいの?
薄まっていく景色に
心の色に
それでも
信じていいの?


うん
信じるよ
会えなくても
それでも
信じるよ

君を忘れないための
魔法

信じているよ

いつか きっと また
会えるのだと



きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-09-03 18:49 | きっと不思議な30のお題
08 残ったのは 鉄色の塊
手にした羽は
風に吹かれて地面へと落ちた
慌しい雑踏
誰かが踏んだ
わたしは
それを眺めながら
茫然としていた

空も今日はグレーに見える
雲など無い
青など無い

広がるのは
ノイズ化した人々の声と
苛立つほどの蒸し暑さだ


こんな身体
もう要らないのだと
捨て去った結果を

わたしは見ていない



きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-09-02 19:47 | きっと不思議な30のお題
07 大切 な 人
わたしに声をかけてくれるひと
わたしを好きに成ってくれたひと
わたしを救ってくれたひと
わたしをだいすきと言ってくれるひと

みんなみんな
たいせつなひと

みんなみんな
すてきなひとばかり

わたしは
みんなの手を借りて此処まで歩いてきたのに

死の味に敏感に成っている
居なくなれたら
どんなに しあわせだろうかと
おもってしまう自分が居る
きっと赦されたりなんかしない筈

それでも
おもってしまう
やっぱり
おもってしまう

わたしは
わたしを
追い詰める



きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-09-02 19:45 | きっと不思議な30のお題
06 死にたくない
そう思えたら
しあわせ

今のわたし
自分を殺そうと
企んでいるから

きっとそう思える日が来るのは
わたしが大病に掛かり、
強制的に死がやってくることを意識したときだろう


死にたいのに
生きられるひと
生きたいのに
生きていられないひと

わたしは明らかに前者だろう
甘えだろうか?
いつでも明日が来る
そうおもっているから?
・・違う。
逃げたいだけだ
それだけなんだ
逃げたいんだ
此処から
此の世界から
逃げ出したいだけなんだ



きっと不思議な30のお題
# by grope8 | 2005-09-02 19:41 | きっと不思議な30のお題
< 前のページ 次のページ >